テニスの解剖学!4.5 ~菱形筋と前鋸筋と腹斜筋の筋膜連結~
久しぶりのテニスの解剖学です。
一応本職は理学療法士なので、それっぽいことを書きます!
今回は菱形筋と前鋸筋と腹斜筋の繋がりについてです。それぞれの筋肉については下に過去記事のリンクをまとめているので、お時間があれば見てみてください!
菱形筋と前鋸筋と腹斜筋の繋がりとは?
菱形筋と前鋸筋、腹斜筋については以前にもまとめたのですが、実はこの三つの筋肉は強い繋がりがあると言われています。下の画像を見てください。
上の二つの画像では菱形筋と前鋸筋と外腹斜筋を載せています。
青枠を見ていくとそれぞれの筋肉が一つのラインのようにつながっているように見えます。
実は菱形筋と前鋸筋、腹斜筋は「同じ筋膜」の中にいると言われています。
筋膜とは
筋膜とは筋肉を覆っている膜のことを言います。この膜自体はどの筋肉にもありますし、多かれ少なかれ繋がりはあります。
動作と筋膜
そもそも、日常やスポーツの動作の中で一つの筋肉だけを使った動作というのはまずありません。単純な立ち上がるような動作でも、大腿四頭筋、殿筋群、前脛骨筋などなど、上げればきりがないほど上がります。
そのような動作の中で、使用頻度の高い筋肉に強い繋がりが生まれていきます。その結果、特定の方向に強くつながりのある筋膜が生まれていると考えてもらっていいと思います。
その中でも、菱形筋と前鋸筋と外腹斜筋が含まれるラインをスパイラルラインと呼びます。
このラインの運動機能は、回旋運動と回旋運動時の体幹・下肢の安定化と言われています。
テニスの中でのスパイラルライン
テニスの中ではリーチを伸ばして打つショット、グランドストロークやサーブでの回旋、ボレーやスマッシュのボールインパクトなどに大きく使われます。
例えば、壁を思いっきり手で押したときにお腹に力が入るのはこの連結があるからです!
トレーニング方法
これらを鍛える方法としてはプランクが良いでしょう!
プランク
1.うつ伏せの状態から、肘と前腕は肩幅よりやや内側、両足は肩幅に開きます。
2.体幹を上げて、脊椎をまっすぐにして保持します。初心者は10~30秒、上級者は1~3分行います。お腹に力が入っていればOKです。背中に力が入らないように注意しましょう!
※このトレーニングでは肩甲骨が体幹から離れて浮かないように注意しましょう!
以上です!またこういった話題も増やしていきます!
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興味のある方はぜひ読んで見てください!
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