鎖骨骨折のリハビリ

今度鎖骨骨折の患者様の発表をやろうと思っているので今日は鎖骨骨折のリハビリについてまとめてみました!

比較的多い骨折なので興味のある方は是非見てみてください!

 

鎖骨骨折はスポーツや交通事故による転倒が主な受傷起点となり、どの世代でも比較的多い骨折です。

今回は手術をした患者様のその後のリハビリの流れを書かせて頂きます。

手術直後から1週まで

X線上:仮骨形成なし。

リハビリ:肩の適度な振り子運動と肘、手の運動を開始する。疼痛が軽減すれば手指や肘の等尺性収縮を開始する。

 

2週まで

X線上:変化なしor初期の仮骨形成ができる。

リハビリ:肘と手の振り子運動と等尺性収縮運動、手指の等張性運動、三角筋等尺性運動を開始する。

 

4〜6週まで

X線上:仮骨の架橋形成が始まる。

リハビリ:肩の可動域運動を開始するが鎖骨の回旋が大きく入らない80度までとする。三角筋と回旋筋の等尺性運動を行う。

荷重:免荷

 

6〜8週まで

X線上:架橋性仮骨が出来始まる。骨折線は不明瞭である。

リハビリ:全関節可動域で訓練を行う。肩周囲の抵抗運動を徐々に始める。

荷重:徐々に行なっていく。

 

8〜12週まで

X線上:架橋性仮骨が明瞭となる。骨折線はわからなくなる。

リハビリ:肩の抵抗運動を行う。

荷重:全荷重行う。

 

リハビリの流れはこんな感じです。偽関節などを避けるため、運動の開始は遅いので注意が必要です。また、鎖骨骨折後最低2ヶ月はコンタクトスポーツを避けるようにします。

他の骨折もそうですが、かなり長い戦いとなるため皆さんも骨折しないように気をつけましょう!!

 

骨折の治療とリハビリテーション―ゴールへの至適アプローチ

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