テニスの解剖学 ! ~前鋸筋と菱形筋群~
今回はテニスの解剖学という事で肩甲骨を裏から支える前鋸筋と菱形筋を載せさせていただきます。
前鋸筋と菱形筋群の特徴
前鋸筋と菱形筋群は肩甲骨の共に肩甲骨の裏側について、肩甲骨を外に開いたり、内側に絞ったりする働きがあります。
今回二つの筋肉を同時に紹介しているのは前鋸筋と菱形筋群は走行上つながりが強く、バランスよく鍛えることで肩甲骨の安定性を向上させられるからです。
また、スパイラルラインという身体の捻り戻しに働く筋膜のラインの中にあり、腹筋や体幹の捻り戻しによる力をラケットに伝えるのに非常に重要となります。
テニスの中ではストロークやボレー、サーブのインパクト時に肩甲骨を安定させて当たり負けをしないスイングが可能となります。
前鋸筋とは
第1~9肋骨から肩甲骨の裏を通り、肩甲骨内側縁についています。肩甲骨を前外方に動かす作用があります。また、腕立て伏せの最後プッシュする際に働きます。
菱形筋群とは
第6頸椎~第4胸椎の棘突起から肩甲骨の内側縁についています。
肩甲骨を内・上方に動かす作用があり、ボートを漕ぐような動きで活動します。
二つの筋肉を同時に見ると肩甲骨を介して二つの筋肉は同一の走行にあるように見えます。また、前鋸筋は外腹斜筋とのつながりもあるため、背中から腹部にかけて大きなライン上のつながりが出来ていると言えます。
前鋸筋のトレーニング方法
腕立て伏せ
一般的なトレーニングですが、前鋸筋を特に意識する方法を書きます。
1.肩よりやや前に手を置きます。
2.軽く肘を曲げてから背中がやや丸くなる程度まで地面を押して2~3秒ほどキープします。
3.ゆっくりと元の位置に戻します。
菱形筋群のトレーニング法
1.うつ伏せで頭に両手を置きます。
2.肩甲骨を内側に引き締めるように肘を上げて2~3秒ほどキープします。
3.ゆっくりと元の位置に戻します。
下の動画の二つ目に出てくるので参考にしてみてください!