肘の障害②~ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)~
ゴルフ肘を皆さんはご存知でしょうか?
僕は調べるまでそういう呼び方があることは知らなかったです。
ゴルフ肘は正式には上腕骨内側上顆炎といいます。ゴルフで無理なスイングをしたり、ダフった時に痛みが出やすいことからゴルフ肘と呼ばれるようになったそうです。
この障害はテニスのフォアハンドストロークやサーブなどでも痛みを生じやすく、テニス肘とゴルフ肘の比率は3~7:1であり、テニスをやっている人も発症している人が多い障害です。
テニス肘との部位や原因の違いを知ることでより正確な対処が出来るようになるはずです。ぜひ自分の状態を把握できるように知識を増やしていきましょう!
上腕骨内側上顆とは
まず、上腕骨内側上顆とは骨の部位のことで上腕骨をつかんで下に降ろしたときに外側に出っ張っているところです。
内側上顆の下には円回内筋や橈側手根屈筋、尺側手根屈筋という筋肉が付着しており、招き猫のように手首を曲げる動きや横に倒す動き、肘を内側にねじる動きに働いています。
テニスのどこで働く?
これらの筋肉はテニスのどこで働くのかというと、サーブやフォアハンドストロークでトップスピンを多くかけたときなどの手関節のスナップを効かせたときに強く使われます。
いわゆるワイパースイングや手首でこねるような打ち方をしたとき、または打点が後ろとなってインパクトの時に手首の力で支えなければいけない状況が続くと症状が出現します。
そのため、症状が出たら上記の点が上手くできているかフォームの確認をしたほうが良いと思います。
自分でできる検査法
二人一組で行える検査法を載せます。
・手関節屈筋群の疼痛検査
①手のひらを上に向けて、自分の方向に曲げます。
②パートナーに手を引いてもらい、それに負けないように力比べをしたときに肘に痛みが生じたら陽性です。
・前腕回内筋群の疼痛検査
※前腕回内とは肘を中心に腕を内側にねじる動きです。
①肘を90°に曲げて、手を開いた状態で親指を上にします。
②パートナーは手を握り、外側に返すようにします。それに負けないように力比べをしたときに肘に痛みが出たら陽性です。
この検査で疼痛の有無にかかわらず、プレー中に痛みがある場合は医療機関への受診をお勧めします。
一般的な治療法
治療法としてはテニス肘と同じで、初期治療では腕の使用をなるべく控えて、氷によるアイシングなどを行います。その後、前腕のストレッチから始めていき、前腕の筋力強化をして徐々にテニス復帰を目指していきます。
手術はほとんど行われることはないですが、保存療法で治癒しない場合に損傷組織の切除を行う場合があります。
前腕のトレーニング
リストカール
1.ダンベルを持ち、掌が上になり、手首まで出るように台の端に載せます。
2.ゆっくりとダンベルを持ち上げます。
3.ゆっくりと降ろします。
※痛みのない範囲で行うようにしてください。
※写真はかなり重いのでペットボトル程度の重さから始めましょう。
※慣れてきたら掌を下に向けた状態でもやってみましょう。
テーピング方法
テーピングは上の前腕の筋肉をイメージしながら張ります。
下の動画なんかを参考にしてみてください!
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以上です。肘の外側が痛くなるテニス肘とは少し対処法が変わるので、しっかりと対応できるようになりたいですね!
前に上げたテニス肘の記事も参考にしてみてください!